ふたりの結婚指輪を、想い入れのある小江戸川越で手作り
お客様の声
K・O様
前からやってみたいと思っていたので、作れて良かったです。
こういった体験は初めてでしたが、分かりやすく教えてくれて
安心して作ることができました。
K・I様
川越が好きで、想い入れのある場所で結婚指輪が作れたのが嬉しかった。
ハンマーで叩いて指輪の形を作っていったり
磨いて光沢を出していったり、指輪ができていく過程が楽しかったです。
制作風景
今回のお二人が作っていくのは、シンプルな甲丸型のプラチナリングです。
石留やミルグレインなどのオプション加工は無かったので、この日に文字入れだけして当日お持ち帰り。出来たてほやほやの結婚指輪を、その場で一緒につけていけるのも素敵ですよね!
当日にお持ち帰りする指輪だからこそ、しっかりサポートさせていただきました!
早速その制作風景を紹介していきます。
指輪は自分のものをご自身で制作。いざスタート!
おふたりでご制作の場合は、スタッフからこんな質問があります。
「指輪は自分のものをご自身で作りますか?
それともお互いに交換しあって作りますか?」
想いを込めてお互いに作り合うのも素敵ですが、自分で愛着の湧く指輪をしっかり作り切りたいという気持ちもありますよね。
こちらのお二人は、ご自身で自分の指輪を作るということでしたので
それぞれの材料を持って、ツーショット写真を一枚♪
それではまずはガスバーナーの作業からスタートです!
お渡ししたプラチナの材料は棒の状態。まずはガスバーナーで温めてから曲げる加工をした方がスムーズに作業が進んでいきます。
特にプラチナはしっかり温めていくのですが……右側の写真をご覧ください、炎で炙ると色が真っ赤になっていくんです!
あまりに勢いの強いガスバーナーと、色の変わったプラチナを見てお二人ともビックリ! 「溶けちゃうかと思いました……」と心配されていましたが、ご安心を。
プラチナは融点が1800度近く、ガスバーナーでは溶けることはありません。むしろ溶けるんじゃないかと思うぐらい熱しちゃってください。
次はしっかりと熱したプラチナは水で急冷して、手で持ちながらヤットコという道具で曲げていく作業へ。
その工程を進めつつ、「冷めても柔らかいままなんだ?」とお二人はお話していました。そうなんです!
テレビで鍛冶職人の作業などを見ると熱いままの鉄を加工していますが、プラチナやゴールドは熱して急冷すると『焼きなまし』という状態で金属が柔らかくなりますので、安心して曲げる作業ができるんです。
そのまま棒を輪っかになるように曲げ、断面同士を合わせていくお二人。
すると歪な輪っかの形になり、「オニギリみたいだね」と笑っていました。
この工程では断面がしっかり合わさっていれば、問題ありません!
棒の状態から輪っかに溶接、そして丸い形へ!
先程くっつけた断面を溶接していく『ロー付け』が次の作業。
再びガスバーナーを構え、溶接箇所に置いたロー材(プラチナロー)を溶かしてもらいます。するとローが断面同士をくっ付けるように溶け、一本の輪っかになるんです。
ここでもプラチナを真っ赤になるまで熱していきます。
ガスバーナーを持った奥様は真剣な表情。制作中はそんな滅多に見られない光景もスマートフォンやカメラでお撮りくださいね。
歪な形ではありますが、このように一本の棒からひとつの輪っかになりました!
とはいえ、まだ指輪ができた実感はあまりないですよね。
次はこちらを木槌で叩いて丸くしていく作業へ移っていきます。
お二人に持ってもらっているのは、芯金棒という鉄の棒と、木槌という木製のハンマー。
芯金棒に歪な輪っかを通し、木槌で輪っか全体を叩いていけば、棒の形に沿って輪っかがどんどん真ん丸の形に整っていくんです。
ご覧ください!
先程は歪な形をしていましたが、指輪の形らしくなってきましたね。
そしてこの作業は丸くなるだけではありません。
叩いていくことで金属が締まり、硬化して丈夫な指輪になるのです。
それだけではなく、ここは指輪のサイズも整えていく工程でもありますので、この作業だけでたくさんの効果があるんですよ!
形になった指輪を、どんどん磨いて綺麗に!
指輪の形になって完成かな?と思う方も少なくありませんが、作業はまだ中盤。
ここからは指輪のキズなどをヤスリで取っていき、少しずつツヤツヤな指輪へと仕上げていきます。
まずは金属製のヤスリで大きなキズ、凹みを削り落とします。
一見して綺麗に見えますが、その表面にはヤットコで掴んだ深いキズや、木槌で叩いた痕などが残っていることも……!
そしてこの工程でヤスリを当てると、表面のくすんだ色からキラキラしたプラチナの色も見えてきます。
お二人とも、ヤスリをあててキラキラしたところを見て楽しまれていました♪
そんな作業中のツーショットも一枚!
この作業が終わったら、次はどんどん細かなヤスリへ。
スポンジ状のヤスリを使い、表面の丸い形を整えながら粗いキズを落としていきます。
磨いていく作業を重ね、どんどん綺麗になる指輪。
それに反比例して作業した手は汚れていますね……!
しかしそれも頑張りの証。
この作業が終わるとザラザラからツヤツヤな質感へと変わり、
旦那様も「凄い!ちゃんと指輪だ!」と喜ばれていました。
ここまで来たら、ラストスパート!もう完成は間近まで来ています。
先程までは指輪表面を磨いていましたので、今度は内側の作業へ。
指輪の内側は指輪の着け心地にも関わります。
紙ヤスリを巻き付けた棒を内側に差し込み、ごしごしと擦っていく作業。
自分の分を作っていますから、自分がずっと使うものだと思って根気よく綺麗にしていきましょう!
制作が始まってから、2時間ほど。疲れも溜まってきていますが、お二人ともこの作業を乗り切ってくれました。
いよいよ研磨へ入っていきます!
まずは紙ヤスリで軽く表面を整えます。
この段階でもピカピカになってきますが、こんなものではありません!
右の写真は研磨剤を塗った布を用意し、指輪を擦っているところ。
金属ヤスリから紙ヤスリ、そして研磨剤で磨くことで、今まで頑張って作業してきた成果が現れてくるんです!
特にプラチナはしっかり力を入れて磨いてあげないと光沢が出てきません。
指輪の表面、内側と最後までゴシゴシと研磨剤を伸ばした布で擦っていくと……
重厚感あるプラチナの指輪が完成!
写真では光沢が伝わりにくいものですが、丸くなったばかりの状態と比べてご覧ください!
しっかりとプラチナのツヤが出ているのが分かるのではないでしょうか。
プラチナはシルバーと比べ、重厚感のある光沢が魅力的。
そんなツヤが指輪に現れています。
ここまで磨くのは大変ですが、お二人とも本当にお疲れ様でした。
そんな出来たてほやほやの指輪をつけて笑顔たっぷりのお二人、ツーショットを一枚いただきます!
想い入れのある川越で、飽きのこないシンプルな結婚指輪を手作り。
お二人とも、大変ご満足いただけたようで何よりです。
ずっと大切にお使いくださいね!
この度はご来店誠にありがとうございました。
末永く、お幸せに!
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ついぶ川越工房
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