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2023,12,05
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小江戸川越で本格拭きガラス体験!色鮮やかな器が作れる工房glass Art Blue moon

こんにちは、ついぶ川越工房です。

当ホームページやInstagramをご覧の方はご存知かと思いますが、我々ついぶ川越工房ではお客様に「一本の棒から始まる指輪の手作り」を本格的に体験していただいております。

こうした手作り体験はカップルの思い出作りや、大切な人への贈り物、家族の楽しい時間になりますよね。
この小江戸川越には指輪の手作り以外にも、ガラス細工や箸作り、和菓子作り、中には以前ご紹介した手焼きせんべい体験などがございます。

今回はその中でも、本格的に吹きガラスが体験できる工房『glass Art Blue moon』さんをご紹介!

こちらではコップや小鉢のほか、箸置きなど、本格的なものから手軽なものまで作れます。ペアグラスのような二人でお揃いのものを作りたいという方にもオススメ!
当工房のスタッフが実際に体験してきた様子をまとめていきますので、ものづくり体験や思い出作りに興味のある方は是非ご覧ください。

 

『glass Art Blue moon』について

吹きガラス体験の様子

店舗情報

 

 

築200年、小江戸の蔵をリニューアルした情緒溢れる工房

本格的な吹きガラス体験ができる『glass Art Blue moon』は本川越駅から徒歩13分ほどで、蔵造りの町並みの一つ隣、江戸時代から続く醤油店で有名な『松本醤油商店』やレトロなカフェで人気の『金魚亭』に並んで工房を構えています。

2011年にオープンした『glass Art Blue moon』は、築200年にも及ぶ小江戸の蔵を改装し、「暮らしにアートを」というコンセプトでオリジナルのガラス作品を展示されたり、実用的な商品の販売を行ったり、オーダーメイドをされたりなど
より多くの方にガラスの魅力を伝えたいという想いで活動されている、素敵な工房です!

 

ガラスの作品と一言で言っても、キラキラしたものや透明なもの、半透明なものなど様々なテイストが並んでいて、中には「ガラスでこんなものが作れるんだ!」という発見もあって、お店の中を見ているだけでとても楽しめます!
季節ごとの商品もあり、この時にはクリスマス用のものが販売されていました。アクセサリーなども販売しており、私たちが扱っている金属とは違って色味が多く羨ましいほどでした。

そして先にお話ししたとおり、こちらでは販売だけでなくガラス細工の体験ができるんです。
大きく分けて二つあり、溶けたガラスを吹いて加工していくコップや花瓶などの拭きガラス体験と、
熱を使わずガラスを貼り付けて工房で焼成する箸置きや帯留めなどの体験があります。

今回はついぶ川越工房の店内でお花を挿せる器を作りたかった為、本格的な
吹きガラスを体験させていただきました!

  

 

 

さまざまな形、模様、色から作れる!1150℃の窯で作るガラス細工

体験は奥の工房で行いますが、こちらはなんと1150℃の窯があって汗が出るくらいの熱気。体験した日はやや肌寒い気候でしたが、それでもスタッフの皆さんは半袖で過ごされていました。
あちらこちらに窯や工具などが置かれていて、より本格的な工房感が溢れているからか何だかワクワクしてきます。

工房の隣には醤油蔵があるからか、辺りから香ばしい醤油の匂いが漂ってきます。また、こちらの工房自体ももともと醤油蔵だったのを利用しているとのこと。風情と歴史のある工房ですね!

まずは作るものを決めるところから!

そのような素敵な空間で体験を始めるにあたって、まずは形、模様、色を決めていきます。
当工房で指輪を作る時のお客様もそうですが、悩んで選ぶ時間ってとても楽しいですよね。これもまた一つの醍醐味に感じられます。

全部で形は6種類。花瓶や小鉢、コップ、片口など。両親へのプレゼントや、カップルでのペアグラスなど、作るだけでなく実用的な形ばかり!

こちらが決まったら、次は模様を決めていきます。

写真が少しわかりづらいですが、模様は4種類あります。

写真の右手前が、螺旋状の泡+底面に色
右から2番目が、底面にドット柄
3番目が、マーブル
4番目が、全体にドット柄

となっています。
色の組み合わせによっても変わりそうで、悩んでしまいますね。
底だけに色をつけても水を注げば、底の色味が浮かんでくるので綺麗になりそうです。
今回は一番右手前の模様を選びました。

色は18種類あり、好きな組み合わせ、好きな量を選べて、更に透明と不透明もあります。
これだけ多いと迷ってしまいますので、写真のように重ねるなどして組み合わせを見てみると分かりやすいかもしれません!

今回はスタッフが悩みに悩みましたが
形は「2」、模様は「螺旋状の泡+底面に色」、色は「緑、黄緑、水色」の組み合わせに決まりました。

作る前は一体どんな仕上がりになるのかがとても楽しみで、これがまたものづくり体験の良いところです!

吹きガラス体験がいよいよスタート!

作る内容が決まったところで、エプロン、アームカバー、軍手を着用して体験の始まり。
高温下での作業もあって緊張感はありますが、必ず職人さんがマンツーマンでついてくれます。

どんな手順で、どんな作業をするのか。当工房スタッフもとっても楽しみ♪

 

まずは元となるガラスに、色のガラスをつけるところから始まります。
写真のように作業台に置いた色ガラスの粒。その上から熱したガラスを押しつける作業。これが容器底面の色になっていくんですね。

当工房のスタッフが慎重に熱々の棒を握って押しつけると、ガラスの粒が付着しました。
体験した当人はちょっと慎重過ぎたかな?とコメントしていましたが、どのような色になっていくかも注目です!

 

色のガラスがついたところで、職人さんが形を整え、何やらギザギザな型にガラスを押し入れていました。
今回選んだ形は丸い形ですが、このギザギザの役割は一体、と体験した当工房スタッフ。
これが次の作業に繋がるステップになるのでしょうか……!

今度は作業台に、重曹が敷かれていました。
最初に選んだ模様の、螺旋状に並んだ泡。これの正体が熱したガラスにつけた重曹だそうです。

先程ガラスをギザギザの型に押し入れたのも、この重曹を部分的に付着させる為なのでしょうか。
丸い筒状ではなく、ギザギザにしたガラスの凸部分だけに重曹をつけることで間隔を開けた気泡を作ることができるのかな……と予想しつつも作業が進んでいきます。

 

重曹がついた後は職人さんによる作業。よ~く観察していると、重曹がついた箇所が捻じれるように動かしていました。確かにこれは非常に難しそうで、こういった作業はサポートしてもらえます。
その後は一度ガラスを温め、少しだけ息を入れて膨らませる作業へ。

見ていただくと、先ほどより膨らんだのが分かります。こうして少しずつ形が変っていく工程はワクワクしてきますね。

そして形を整える作業は吹くだけではありません。ここから何と、手も使って整えていくとのこと。

 

写真のような濡れた新聞紙を手に持ち、ガラスの棒を転がしながら丸く形を整えていきます。もちろんガラスは熱い状態で、濡れた新聞紙からもジュウゥと蒸発する音。
工房スタッフも普段金属を熱する作業など行っていますが、 ちゃんとできるかなといった表情。

しかし、ご安心ください!
ここではしっかりと、まずは職人さんがしっかりと手本を見せてくれた後、実際に工房スタッフが体験している時も職人さんが支えてサポートしてもらいながらの作業となりました。

 

ここで再び、ガラスを吹いて膨らませ、大きくしていきます。
職人さんからは、柔らかくなっているので優しく吹いてくださいね、とのことで慎重に膨らませていきました。

これだけ膨らんでくると形になってきた感じがより強くなりますね!

 

形にはなってきたものの、テーブルに置けるように底を平らにするなど細かい作業に移っていきます。

この作業は当工房スタッフが苦戦したようで、その様子を見た職人さんがお手伝いしてくださりました。
これで丸い形から、テーブルにも置ける平らな底の形に!

底面が終わり、次は口になる部分の形を整えていきます。
でも、口側は棒がついたまま……どうやって外すんでしょうか。

 

職人さんの指示に従いつつ、水につけたヤスリのような棒を、ガラスのくびれた所につけて回します。

そうすると、濡れた棒をつけた箇所に亀裂が入っていきます。
温度差で割れる特性を利用しているのでしょうか。
これはもしかして、と思いつつ進んでいく作業。

そして次は、「工具で棒を叩いてください」とのこと。
工房スタッフがその通りにやってみると……

\カンッ/

\パキッ/

なんと叩いた瞬間、その振動で亀裂が入った箇所が綺麗に割れました!
これには工房スタッフもビックリ!普段私たちが触っている金属では体験できない感動があったそうです。

ここからは口側の形を整えるため、再び窯で温めていきます。
今のところは花瓶のような細い口の形をしていますが、ここから整えていくようです。

 

まずは職人さんが形を整えてくださるのですが、なんとハサミを使ってガラスを切っていきます。熱しているからか、水飴のようにスルスル切れていく様子が写真越しにも伝わるでしょうか。

その後に工具を使って回しながら少しずつ口を広げていきます。陶芸のろくろを使って形を整えていくような感覚に近いのでしょうか。

 

実際に工房スタッフも体験してみることに。
ここでももう一人の職人さんがサポートして、形が崩れないようにガイドしてくださります。

職人さんの指示通り、まずは水平に上に持ち上げていったり、口を外側へ広げるように動かしたりして形を調整していきます。
すると、みるみるうちに目標としていた形に近づいてきました!

作業を終えてみると、しっかり選んだ形通りに完成!
最初と見比べてみると……

 

こんなにも形が変わっていたんですね。
体験時間は30~40分ほどでしたがあっという間で、この短い時間でこんなにも形姿を変えたグラスを作ることができるなんて感動です。

ここからはガラスを徐々に冷ましていく必要があるとのことで、約500℃の窯を使ってゆっくり時間をかけていきます。
先程の写真だと選んだ色味よりも濃い印象ですが、冷めていく段階で発色もより鮮やかになっていくようです。

一週間後……

受け取りは一週間後。郵送もしてくださるとのことでしたが、近いので再び来店して完成したグラスを受け取りに行きました。

こちらが今回、ついぶ川越工房スタッフが体験して作ったグラスになります。
彩り良く、模様もしっかりついて出来上がっています!
なお、こちらは 熱湯などの熱いものや、食洗器、電子レンジの使用は不可とのことです。扱いにはお気をつけください。

ついぶ川越工房ではお水やお花を挿して使っていますが、とっても可愛く仕上がっているのがわかります。
当工房にお越しのお客様は、ぜひどこに飾っているか探してみてくださいね♪

水を入れてみると、模様が浮かび上がって美しいですね。このようなものが体験で作れるのは嬉しいですし、小江戸川越に訪れた思い出になること間違いなしです!
小江戸川越のものづくり体験で興味ある方はぜひご検討くださいませ!

 

 

お店情報

glass Art Blue moon(ガラス工房ブルームーン)

所在地:〒350-0065 埼玉県川越市仲町10-13
TEL:049-226-0833
HP:https://kawagoe-bluemoon.studio.site/

営業時間:10:00~18:00(木曜のみ17:00閉店)
定休日:水曜日

電車でのアクセス:
・「川越駅」から …徒歩30分。または東武バス「神明町車庫行き」にて「仲町」で降り、徒歩4分
・「本川越駅」から …徒歩15分。または東武バス「神明町車庫行き」にて「仲町」で降り、徒歩4分

各ガラス体験(要予約):
・吹きガラス体験 …所要時間30分 料金4500円+送料 お渡し1週間後

・一輪挿し体験 …8名以上から 所要時間15分 料金2800円+送料

・箸置き体験 …料金900円+送料 お渡し2週間後

・ペンダント、帯留め体験 …料金1400円+送料 お渡し2週間後

・フォトフレーム体験 …料金1500円 当日お持ち帰り可

 

 


ついぶ川越工房
〒350-0043 埼玉県川越市新富町1-6-2-2F
TEL:049-277-5252
E-mail:info@tsuibukawagoe.com
営業時間:10:00~18:00